今回のテーマは、「レリーフ」です。レリーフとは、イタリア語で「浮彫り」を意味する言葉で、平面を浮き立たせるように彫りこむか、平面上に形を盛り上げて肉づけした彫刻のことを指します。
いけばばの場合は、厚紙や板などをベースにして、その上に、枯れものや着色花材や漂白素材を固定して配置するものになります。基本的に水が必要となるような花材は使いません。
今回は、レリーフにおけるコツを2つ紹介します。
コツ① 元の形を崩す
1点目のポイントは、素材の元の形を崩すことです!
下記に修正前と修正後の画像を載せています。修正前は、グレビレアの葉をそのままの形で加工せずにいけています。その結果、「葉の形や印象」が目立っていてそこに視線がいってしまっています。
一方修正後は、グレビレアの葉の柄の部分を切り、分解しています。そうすることによって、分解された葉の一つ一つの形(ギザギザした形)に注目がいく作品となっています。
花をいけたときに元々の形を残さずに、違う形を作っていくことは一つポイントになります。
↓修正前
↓修正後
コツ② 素材の活かす部分を決める
二つ目のコツは、素材の中で活かす部分を決めて加工することです。レリーフの場合、水をつける必要がないので、加工する幅が広がります。
そのため、普段なら残しておがなければいけない部分も、必ずしも残しておく必要がありません。
素材を見つめ、分解した様子をイメージしながら、どの部分を使ったら面白いかを探していきましょう!
今回は、ワタノミのワタの部分や、ピンクッションの花の部分などだけを切り出して、作品にいかしています。
今回の花材
- グレビレア
- ワタノミ
- ピンクッション
- ウンリュウヤナギ
まとめ
今回はレリーフのコツを2つ紹介しました!
①元の形を崩す
②素材の活かす部分を決める
普段なかなかチャレンジする機会が少ないテーマだと思うので、是非みなさん参考にしてみてください!