作品解説① 「床面を意識しながら、全体のバランスを整える」

いけばなレッスン

今回の作品解説のテーマは、「床面を意識しながら、全体のバランスを整える」です。

まずは、完成品をご覧ください。

以下、役立つ2つのコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

コツ①:低めの花器を選ぶ

床面を意識したアレンジを作るときは、花材と床の距離を狭めることがポイントです。床面が視覚的に近く感じられることで、空間全体に緊張感が生まれそこに意識がいきやすくなります。

そのため、花器は高さが低めのものを選ぶのがおすすめです。低い花器を使うと、自然に床面との距離が縮まるためです。

コツ②:花器周りのボリュームを抑える

今回の主役は「アロニア」という実物(みもの)であったため、その主役を活かすために、花器周りに置く花材のボリュームを控えめにしました。

アロニアは実物のため、花材としての強さは花と比べると控えめです。さらに今回は、アロニアを横長に置いて、花器の右横に視点の重心を持っていこうとしています。

そのため、周りにボリュームのある花を置いてしまうと、花器の周りの視点が集まり、強調したいアロニアが引き立たず、全体のバランスが崩れやすくなります。

主役をしっかり引き立たせることは常に意識しておきましょう。

今回の花材

  • アロニア
  • ピンクッション
  • エリンジウム

まとめ

今回ご紹介した2つのポイントを意識するだけで、アレンジの印象がぐっと変わります。

  • ①低めの花器を使って床面を意識する
  • ②花器周りをシンプルにまとめて主役を引き立てる

次回の作品解説もお楽しみに!

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